家族のこれからを大らかに守る家
63坪の敷地に庭を広く確保するため、建物は北側に配置。
「子どもたちの様子を見ながら家事をこなしたい」という要望から、
1階の中心にはアイランド式キッチンを据えた。
その向かいには掃き出し窓が並び、ウッドデッキ越しに庭の眺めを取り込む。
上部には大きな吹き抜けが設けられ、
2階の高さにある窓からも明るい日差しが差し込んでくる。
一見、無防備に開放しているかのようだが、軒の出で夏の直射日光を遮っていたり、耐震等級2の強度を備えていたりと、しっかり暮らしを守る仕様になっている。
〔設計〕ハマダ・アーキテクチャル・コンサルタント
〔施工〕濱田建設
南に大きく開いた外観。掃き出し窓には深い軒の出があり、
夏の直射日光をしっかりカットする。道路との境界は木の塀でソフトに仕切った。
土間を広めに取った玄関。正面の白い扉は玄関収納に続く。
天井の高さの変化で空間の広がりを強調。
ワンルームの大空間は単調な印象になりがちだが、
ここでは天井の高さに変化をつけた。
玄関ホールの天井高2 . 4 mがリビングでは2.6m、そして吹き抜けでは一気に5.8mに。
このギャップが吹き抜けの開放感と奥行きを効果的に感じさせている。
アイランド式キッチンにL 字型のカウンターを造作で設置。
リビングでは落ち着いた時間を過ごせるよう、
あえて開口部を絞って「こもる」感覚を演出した。
リビングの南側には夫が自作した収納棚を置いた。
おもちゃ置き場兼子どもたちの遊び場に。
吹き抜けに面した2階のホール。
寝室と子ども室をつなぐ通路でもあり、
家族共有のリラックススペースになっている。
日当たりがよく、格好の読書スペースに。
2階の子ども室はドアを2つ設置して、
将来、2つの個室に分けることも可能なつくりになっている。
構造の柱を利用した収納ロフトも左右それぞれに設置した。
福井県敦賀市 N様邸
家族構成/ご夫婦、お子様3人
延床面積/144.29㎡(43.72坪)
1階/67.84㎡(20.56坪)
2階/ 76. 45㎡(23. 16坪)
構 造/木造軸組工法
竣 工/2015年9月